転職を考えた場合の資格取得なら簿記3級の取得を最優先で考えよう

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今回お伝えする転職についてのエピソードは私が40歳を目前にした時期の話です。一般的に35歳を超えた時点での転職活動は大変といわれますが、2年半もの間、転職活動で連敗続きでしたから…確かに大変でした。

私はこれまでの人生において何回か転職活動をしてきました。若い頃は正直なところ「会社の方針が気に入らない」など、勢いに任せて無計画な転職ばかりでした。しかし40歳目前になった頃に転職活動の結果、現職にかなり良い条件の正社員として迎え入れていただくことができました。年齢を重ねてからの転職では簿記3級という資格を取得したことで成功できたのです。若い頃の無計画な転職活動よりもおじさんになってからの転職で結果をうまく出せた経緯をお話ししましょう。

「このままじゃいけない」と決心して、36歳になって転職活動を始めた最初の頃。履歴書を出しても、出しても…書類審査を全然通過できません。誇張なく1件も!面接に呼ばれないのです。

応募する数が少なかったわけではありません。ハローワークに行って1時間かけて求人票を検索して、少しでも条件が合いそうな可能性のあるところを3~5件ずつのペースで選んで応募していました(わざわざ現地に足を運んでいたのは検索にヒットしない求人があることに気づいたため)。

定期的に提出する履歴書と職務経歴書もハローワークの職員に相談したりネットで上手な書き方を調べたりして工夫しているのですが、それでも書類通過を全く通過しませんでした。当時の私は全部の求人から1%も相手にされなかったのです。
なにしろ「一度話をする」って段階にすら進まないのですから、本質的には転職活動にすらなっていません。

この事実を認めるのは相当苦しかったのですが、転職市場で必要とされる人材ではない自分の状況を認め、これを乗り越えるしかない!と決意したのです。

なぜ書類審査で落とされてしまうのかという問題と真っ向から向き合ってみました。
(この時に自分の情けなさと向き合った時間のことは今でもよく覚えています。)浮かび上がってきたのは、以下3つの問題点でした。

  1. 私の履歴書は転職を何回も繰り返してきて、あまりきれいなものじゃなかった
  2. 小売流通業の職歴しかなく、違う分野への転職をアピールできるものがなかった
  3. 資格取得欄に普通自動車免許1種しか書くものがなかった

いずれも転職活動をする上ではとても弱い条件だよなぁ…と認めざるを得なかったですね。その中でも1と2については過ぎ去った過去ですから、今の私ではどうしようもありません。

かといって、現状に甘んじてこれまで従事してきた小売流通業を中心に転職活動をするつもりもありませんでした。(今となっては小売流通業が悪いとは思いませんが)その頃はとにかくうだつが上がらない現状をひっくり返したいという気持ちから、異業種転職以外は考えられませんでした。

そこで私は唯一、今と未来の私でも変えられる問題点を攻略すること、つまり3で掲げた資格取得をしようと考えたのです。

一言で資格取得といいましても多種多様な資格があります。パソコンを使えるようにしろとかこれからは英語が大事とか、様々な意見があります。もちろんそれらも正しいアドバイスの1つです。が、私は自信を持って「転職で活かすための資格取得では簿記3級を最優先に考えるべき」であると言い切れます。その理由は簡単に要約すると、簿記3級という資格にのみ、以下2つのポイントがあるからです。

他の資格試験と比べて、挑戦するチャンスが多い

日商簿記3級は年間に試験日が3回もあります(2月下旬、6月上旬、11月下旬)。2019年の実施スケジュールは以下の通りです。

  • 152回 2019年6月9日(日)
  • 153回 2019年11月17日(日)
  • 154回 2020年2月23日(日)

また、日商簿記の試験日からさほど離れていない日程で全経簿記3級の試験日も設定されています。こちらの2019年度の実施スケジュールは

  • 第194回 2019年5月26日(日)
  • 第195回 2019年7月14日(日)
  • 第196回 2019年11月24日(日)
  • 第197回 2020年2月16日(日)

一般的には日商簿記検定のほうが知名度は上ですが、転職市場の人事担当者であれば会計分野では「日商1級と全経上級の合格者に税理士試験の受験資格がある」ことくらいは知っていて当然です。転職市場では日商・全経という2大ブランド扱いの簿記3級試験が年間に何度も受験できるので、これを狙わない手はないと思ったのです。

春夏秋冬いつのタイミングからでも受験の準備ができることを意味していますから転職活動をなるべく早く成功させたいという希望に完全に合致していますね。

あらゆる商取引において簿記、会計の知識と視点は欠かせないものである

私は小売業の現場にいて、納品・返品交換などの通常業務には伝票がついて回るのを日々見ていたのでこの重要なポイントが何となくわかっていました。事実、個人事業主、中小企業、非営利団体、公的機関…どんなポジションだとしても日本社会で何らかのお金が動く際には簿記の知識がなければ取引1つすら記録ができません。

すなわち、簿記の資格を持つことができれば広く必要とされる知識をもっていることの証明になるのです。

転職活動でライバルたちと採用枠を争う戦いにおいて、持っているだけで自動的に有利になる簿記資格を取りたい、そして調べてみると…どうやら試験回数が年間何度もある。これを使って転職活動の対策を取らない手はないと考えました。

結局、私は簿記3級の資格は勉強開始から2か月後に日商・全経の簿記3級検定を連続して合格することができました。履歴書の資格取得欄に「日商簿記検定3級取得」と「全経簿記検定3級取得」の2行を書き足せるようになったのです!
するとそれまで全く相手にされなかった求人票がようやく機能するようになってきたのです。最初に面接日程の案内が電話できた時は嬉しかったですね。

それでも転職活動が2年半に及んだのは、簿記3級を取得した後にやる気が続いて簿記2級やMOS(Microsoft Office Specialist)などいくつも資格を取得したことや、どうせ資格を取るのだから妥協なく良いところに転職しようと判断したことからです。おかげさまで今の私は簿記会計の知識が活かせる仕事に従事しており、転職前から年収で2.5倍程度になっています。その全てのスタートはハローワークで連戦連敗だった履歴書を徹底的に見直して簿記3級の受験を志したあの時からなのです。

私自身は40歳手前までふらふらしていたような男ですから、大した能力はありません。それほど難しいことはしておりません。かつての私のように何度も書類選考で落とされる人は簿記3級取得、ぜひ検討してみてください。人生が変わるかもしれませんよ。

著者プロフィール

涼宮ぷらち

大学卒業後にIT専門量販店へ就職。30代で社会人向資格専門学校へ転職し、運営と公務員受験講座講師を担当。
40代を目前にて「本当に必要とされる場所で働きたい」と考えた結果、最初にスカウトされた経営コンサルタント会社に転職。現在に至る。
小規模事業者・中小企業様の経営・金融・助成金制度・新事業等に関する支援を行う。

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