好きな仕事と、人の役に立っているという実感のバランス

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毎年転職者は、300万人以上にもなるけれど、その理由の第一位は「ほかにやりたい仕事がある」ということのようだ。

[引用元]「転職理由ランキング2018<総合>」より

それ以外の理由を見てみると、給与に対する不満であったり、休みの少なさであったりするので、この「ほかにやりたい仕事がある」主な要因は、給与や休み以外のものなのだろう。

転職を考え始めるきっかけとしては、どうしても職場やその仕事に対する不満になることが多いと思う。
しかし、次の仕事をどうするかを考えるときには「好きな仕事と、人の役に立っているという実感のバランス」を考えた方がいい。

どちらか一方では、いずれ行き詰るからだ。

転職当初は、新しい職場、仕事内容、人間関係に新鮮な気持ちで臨むことができて「この仕事こそ天職かもしれない」と浮かれた気持ちにもなるものだ。
しかし、数カ月、数年もすればすっかり仕事にも慣れ、転職したての頃の気持ちは色あせて毎日同じことの繰り返し」のようになるのである。

この記事では、転職するにしてもしないにしても、あなたの転職活動が「いい結果」を残すよう「好きな仕事と、人の役に立っているという実感のバランス」を取るべきではないか、ということについてわたしの体験をもとに紹介したい。

すべての要素を総合的に判断して好きかどうかを決めよう

好きな仕事かどうかを考えるときには、その仕事の内容だけを見てはいけない。
実際に何をするのか、職場の雰囲気はどうか、ライフスタイルはどう変わるのか、報酬はどの程度かなど、仕事を考える上で思いつくすべての要素を総合的に判断すべきなのである。

「好きなことで、生きていく」というフレーズが流行っているように、仕事の内容自体が好きかどうかや働き方の自由度が高いかどうかばかりを重視してフリーランスになる人が増えている。
しかし、それだけでは転職は失敗する可能性が十分にあることを忘れてはいけない。

この記事は、会社員を辞めてフリーランスになるも、「会社員の頃の方が好きなことができていた」ことに気づいて会社員に戻ったという体験談。
フリーランスは働き方自体は自由かもしれないけれど、案件の受注、財務管理、諸雑務などすべてを一人でする必要があり、好きなはずの仕事自体に時間をかけられなくなってしまったということだ。

好きかどうか。

これは、仕事の内容で語られることが多いけれど、仕事や働き方を成り立たせているすべての要素について検討してから決めた方がいい。
でないと、「好き」が続かないのである。

「人の役に立っているという実感」を大切にしよう

上に書いた通りに、すべての要素を検討して「好きな仕事」を決めたとしても、その仕事に「人の役に立っているという実感」がないと続かない。

わたしが公務員から民間への転職を考え始めたきっかけは、「その実感」がなかったことだった。
スリリングな出世競争を楽しんでもいたけれど、地位が上がるにつれ組織や上司のメンツのためだけの仕事が増えていく現実に、ストレスばかりを感じるようになっていった。

  • 会議でちらっと見て終わりになるのがわかっている資料の作成
  • 上層部の現地視察の接待に関する計画
  • 理想と現実のギャップを言葉遊びで埋めた資料の作成

わたしは国家公務員だったので、本来その仕事の先には国民がいるものだけれど、実際わたしがしていた仕事の先のどこにも国民は見えず、それが辛かった。
暖簾に腕押しのような感覚に、ストレスを感じてたまらなかったのである。

一方、飲食関連の民間企業に転職してからは「人の役に立っているという実感」を毎日感じ、充実した毎日を送ることができている。

  • お客さんとのコミュニケーション
  • おいしい料理を作るための研究
  • スタッフの成長のための教育

など

これらすべてが、「お客さんの食を通して幸せになりたい」、「スタッフの仕事を通して成長したい」という気持ちへの応えになっているのである。

仕事自体が楽しく、ライフスタイルも充実していたとしても、それが暖簾に腕押しでは続かない。
人は、だれかのためにいい仕事をしようと思うもの。
このように「人の役に立っているという実感」のない仕事ではいずれ行き詰るのである。

まとめ

転職活動を行った人の約15%が「ほかにやりたい仕事がある」というのを転職理由として挙げている。
一番大切なのは、何をもって「やりたい」のかということだ。

やりたいかどうか、好きなことかどうかを考えるときには、仕事の内容自体に目が行きがちになるけれど、そればかりでは続かないことが多い。
やるのが好きなのと、仕事として好きなのは別だからである。

転職して本当に続く仕事、転職してよかったと思える仕事とは、「好き」と「人の役に立っているという実感」のバランスが取れている仕事なのである。

これには正解がないので一歩踏み出すのには勇気がいるけれど、だれでもその答えは見つかるはずである。

その答えはあなたの中にあるのだから。

著者プロフィール

めんおう

コメント:転職、副業、働き方に強いライター兼ブロガー/モットーは「人生、明るく、楽しく、軽やかに」/趣味は旅行、読書、ランニング、ロードバイクなど/ブログ→ https://www.zinseitanosiku.com//Twitter→@mennousan

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