人生の1/3を何に使うか?

こんにちは、はせおやさいです。
8月はお盆があったり終戦記念日があったり、何かと節目を意識する季節のような気がします。わたし自身、8月生まれなので、なんとなくこの時期は自分の来し方行く末を思うことが多いせいもあるかもしれません。毎年、誕生日を迎えるとまた1年無事に過ごせたのを喜ばしく思うと同時に「これで死にまた一歩近づいたのか」と思うこともあり、気持ちを新たにする時期でもあります。

日々を過ごす中ではあまり意識しにくいのですが、わたしたちは毎分毎秒、1分1秒ずつ、着実に、「死」へ近付いています。誰にでも平等に分配されているのが「時間」であり、誰にでも平等に訪れるのが「死」だとしたら、わたしたちはどのようにその残り時間を使っていくべきなのでしょうか。

どんなに気をつけて日々を平和に過ごしていたとしても、「死」はいつどのように訪れるのかわからないし、誰にでも必ずやってくるものなのだ、と思ったきっかけがありました。2001年の夏、わたしにはアメリカ人の友人がいました。彼は生粋のニューヨーカーで、友人の紹介で知り合ったのですが、彼のカタコトの日本語と、わたしの拙い英語は不思議とバランスが取れ、共通の音楽が好きだったこともあって、よき友人としてよく遊んでいました。

Manhattan, New York City. USA.

2001年8月の終わり、わたしの誕生日を祝ってくれたあと、彼はニューヨークの実家に帰るから、1ヶ月くらい日本を空けるよ〜と言って、旅立ちました。彼が帰ってきたらあのCDを貸そう、着物のことを知りたいって言っていたから、この話をしよう、あそこに行こうと誘ってみよう、といろいろ計画をしながら過ごしていたある夜、お風呂上がりにテレビをつけたら、目を疑うような光景がありました。アメリカ同時多発テロ事件です。

まるで映画のようで、現実感がありませんでした。ましてや、今ニュースで流れているこの街に友人が居るなんて、まったく想像がつきませんでした。嘘でしょ、嘘でしょ、と呟きながら、すぐに彼の携帯に電話しましたが、もちろんつながるはずもなく、ただ続報を待つしかありませんでした。あの話もこの話もまだしてない、あそこにも一緒に行こうと思っていたのに、友達との関わりがこんなに突然絶たれてしまうなんて、あんまりだ、と思い、自分の無力さに打ちひしがれました。

冬の気配が訪れた頃、やっと彼が日本に戻ってきました。当日の出来事、その後すぐにみんなで献血に並んだ話、出来る限りのボランティアを家族でした話、このまま戦争が始まって、もう日本には戻ってこれないのかもしれないと思った、と話してくれた彼の顔つきは、心なしか以前とは違っているように見えました。

その経験を通じて、人はいつどこで突然その人生を終えるか分からないし、それが自分自身に起こらないとは限らないのだ、と強く感じました。その出来事以来、自分の残り時間がまるでアナログ時計のようにカウントダウンをしているように感じられ、しばらくの間はひどく焦燥感に苛まれました。わたしの人生の残り時間はあとどれくらいあるんだろう。ある日突然死んでしまうかもしれないし、それまでわたしは何が出来て、何を残せるんだろう。

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今は当時ほど強い焦りを感じることはありませんが、その感覚は忘れられません。時計がカウントダウンを続けるように、砂時計がサラサラと落ちるように、わたしの人生の残り時間は、刻一刻と減っていきます。だとしたら、今、この瞬間の1分1秒も無駄にしたくない。その思いが、仕事も私生活も、後悔のないように時間を使いたい、と感じるきっかけになったのだろうと思います。

1日は24時間しかなく、そのうちの1/3を過ごすのが職場です。もちろん「メシのタネ」として割り切って関わるのも大切で、あまりに強い思い入れはよからぬ影響をおよぼすことも多々あります。オーバーワークもときには必要かもしれませんし、わたしもよくやりすぎてしまいますが、基本的なスタンスは、生活のために仕事があり、より豊かな人生を過ごすため、経済活動を通じて社会と関わるために労働がある、という主従関係は忘れないでいようと思います。ただ、いずれにしても、人生の1/3の時間を使って関わるのが「仕事」だとしたら、なるべく不平や不満のないように、自分のやりたいことや良さを発揮できることに時間を使いたい。

文句や愚痴を言って過ごす時間も、より自分にフィットする仕事や職場を探して過ごす時間も、同じ「時間」です。そしてどんな経営者にも、わたしのようないち会社員にも平等に与えられているのが「時間」です。そしてその時間をどのように、何に使うかを選ぶのは、ほかならぬ自分しかいません。

どんな仕事にも職場にも、不平不満はあると思います。であるならば、人生の残り時間をよりよいものに使えるよう、自分のいる状況や、行きたい未来を見つめなおす時間を大切にしてほしいなと思ったのでした。

今日はそんな感じです。
チャオ!

著者プロフィール

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はせ おやさい

会社員 兼 ブロガー。
はてなブログ(id:hase0831)を中心に活動。好きなものはお酒と読書とインターネット。本業ではWeb業界のベンチャーをうろうろしています。一般女性が仕事/家庭/個人のバランスを取るべく試行錯誤している生き様を、ブログ『インターネットの備忘録』で綴りつつ、「サイボウズ式」にてブロガーズコラム連載中。

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