思わぬ言葉が面接官につき刺さり、その場で内定が出た話。

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こんにちは、はてなブログ「プロジェクトマネジメントの話とか」管理人のwiz7です。
今日は、僕が転職活動の採用面接で経験した「思わぬ形で面接官を突き動かした」話をお伝えしようと思います。

僕はIT業界で働いているのですが、プログラム開発などの作業よりも企画やマネジメント寄りの仕事に携わりたいと思い、転職活動を開始したのでした。
企業側は即戦力を求めているため、面接では当然、マネジメントの経験や実績などについての質問が飛んでくるわけです。

しかし、転職して本格的にマネジメントできる環境を手に入れたいと考えていた僕は、それまで小規模のチーム・プロジェクトのリーダー経験はあったものの、決して豊富な経験があるとは言えず、マネジメントについても深い造詣を持ち合わせていたわけではありませんでした。

そんな中、偶発的に発生した珍事でした。

思わぬ形で刺さった言葉

細かい言葉のやりとりは忘れてしまいましたが、概要は以下のようなものでした。

面接官「アナタは今まで、どのような方法でプロジェクトを管理されてきましたか?」
 
僕「えー……」
(やばい!!プロジェクトの管理手法なんて体系的に勉強したことないし、全然わからんわ!どうしよう、何とかして切り抜けないと……)

不勉強がたたり、即座に切り返すことができず言葉に詰まってしまいました。とはいえ、知らないものは知らないので、自分の拙い経験の引き出しから印象に残っていたエピソードを引っ張り出し、ぶつけてみたのでした。とにかく必死です。

エピソードの概要

あるプロジェクトに、勤怠の非常に悪い仙人のような風貌をした、ご年配の派遣メンバーがいました。その仙人、午前半休は当たり前、会社に来たり来なかったりを繰り返す極めて悪質なレベルでした。まさにスーツをまとった自由人です。
元々、別チームにいたその仙人でしたが、運命とは皮肉なもので、僕がリーダーを努めていたチームにやって来ることになったのです。

チームメンバの人数に比べ、タスクの量が膨大だったので、この仙人にはキチンと働いてもらわないとプロジェクトが崩壊してしまいます。
僕の目から見た仙人は、十分な仕事が与えられず「ふてくされ腐っている」ように見えました。僕は必死に無い知恵を絞り、その仙人を部屋に呼び出して「期待している」旨を伝え、口先だけでなく本当に期待を込め、実際にシステムを構成する重要な部分のプログラム作成を仙人に依頼し続けたのです。

するとどうでしょう。仙人は水を得た魚のように生き生きとしだし、9時半出社の現場であるにも関わらず8時には出社するようになったのでした。元々プログラミングが大好きな方だったので、きちんと信頼して必要としていることが伝われば、それで十分だったようです。

僕「~ということがありまして」

面接官「……」

僕「……」(黙っちゃったよ。やっぱり回答ズレてたかな?そうだよね……)
 
面接官「……うん、良かったです。この質問をするとね、みんなプロジェクトの管理手法について語り出すんだけど、あなたは違いました」

僕「あ……そうですか」(えー!?不勉強が逆に功を奏している!?)
 
なぜか面接官は目が真っ赤。一瞬何が起こっているのかよくわかりませんでした。

面接官「プロジェクト管理ってPMBOK(プロジェクト管理の知識を体系化したもの)や、管理手法・開発手法などは正直どうでもよくて、結局『人』なんですよね。今の話は人にフォーカスされていて良かったです(中略)私、この場で内定出しますけど、他の企業面接の状況はいかがですか?」

と、全く予期せぬ形で内定が転がり込んできたのでした。
※非常に素晴らしい企業だったのですが、別の企業への入社が決まり最終的にはお断りすることになってしまいました。

ただの偶然?

うまくいったのは偶然でした。
 
しかし僕が言葉に窮した際に、とっさにこのエピソードが出てきたのは、人が一番大事だという強い思いがあったからでした。僕と面接官の間で価値観が完全に一致して強く共感してもらえたのだと思います。
 
今でもたまに思い出し、考えることがあります。このとき、エピソードを戦略的に計算して伝えていたら結果はどうだっただろうか?と。ちゃんと伝わって同じように刺さったのだろうか?ということを。

「たら、れば」の話なので結果はわかりませんが、恐らくダメだったのではないか、というのが僕の考えです。
計算して「裏をかいてこのエピソードをぶっこんでやれ」と戦略的に話していたらその考えは見透かされ、まったく伝わらなかったと思うのです。

自分の心が大きく動いた瞬間は、どんなシーン?

思えば、今まで仕事をしてきた中で自分の心が大きく動いたタイミングというのは、いつもロジックでなく非論理的な、話し手の情熱・熱意だったり、情の部分だったり、そういった話し手の「熱量」に依存する部分が大きかったように思えます。
 
前述のエピソードの仙人を諭す際にも、僕はロジックに基づいてお願いしているものの、自分の思いをぶつける際には一切の打算は捨てて感情をぶつけるようにしていました。心の底から必要だと伝えたのです。事実、僕はこの人の必要だと心から思っていたし、そうでなければ絶対に伝わらないからです。

人が人にモノを伝える際、ロジックは非常に重要です。論理が破綻すれば、それだけで伝わるものも伝わりません。しかしそれだけでは人は感情を大きく揺さぶって突き動かすのは難しいと思います。

キング牧師ことマーチン・ルーサー・キング・ジュニアの有名なスピーチ「I Have a Dream」などが、その最たるものではないでしょうか?僕が初めて聴いたのは確か中学生の頃だったかと思いますが、全身全霊でのスピーチは何を言っているのかわからないながらも、圧倒されっぱなしで、圧倒される自分自身に驚いたものです。

このような件を通じ今までの経験を振り返って改めて感じたのは、やはり人間ほど非論理的な生き物はいないものだなあ、ということでした。人はどこまでも感情的で気分屋で直感的で。だからこそ、僕らはこぞってロジカルシンキングなどを必死に学んで、少しでも効率的・合理的に思考しようと努力を重ねるのですよね。

よく面接は「化かし合い」と揶揄されることがあります。

採用されたいがために、あの手この手で必死にウソをつく。確かにビジネスにウソは必要かもしれませんが、矛盾はすぐに露呈し見透かされるものなので、基本的にはあまり意味をなしません。

ものすごくベタな結論になってしまいますが、面接に限らず、結局のところ人を動かすのは超アナログですが「必死さ・執念」だったりするのかな、と改めて思いました。

どうしても入りたい企業がある。

どうしても想いをあの人に伝えたい。

ならば、最後は「熱量」でぶつかってみませんか?

著者プロフィール

wiz7-100

wiz7

普段は普通の会社員としてWebサービス関連のプロジェクト管理など、最近は企画寄りの仕事もしています。
はてなブログ「プロジェクトマネジメントの話とか」では、プロジェクトマネジメントの他、ライフハック・IT業界の話を中心に、ビジネス全般について書いています!

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