転職活動での志望動機における注意点

転職相談を行っている中で最も多い質問が「志望動機をどう伝えたらいいか?」というものです。当然選んだ理由はあるのですが、ホンネをすべて正直に述べればいいというわけではありません。印象の良い志望動機のポイントを考えてみます。

会社が知りたいこと

何故この仕事なのか

新卒学生と違い中途採用の場合は何らかの仕事経験があります。そのうえで何故この仕事を希望したのかということは採用側が一番知りたい項目です。それに中途採用に求めるのは基本的に即戦力性です。

20代前半なら「興味があったので」も有りですが、ある程度職業経験が有る人が「興味があったので応募しました」では仕事に対する取組み姿勢を疑われてしまいます。「同じ仕事で5年の経験が有る」「職種は違うが活かせる資格を持っている」など、その仕事を選んだ納得出来る動機を伝えましょう。

何故この会社なのか

志望動機を考えるうえでここに悩むケースが大半だと思われます。特に大手企業ではホームページ等で多くの情報を発信しているため、どれだけ業界研究や会社研究をしているかを測る目的から突っ込んで問われることもよくあります。一方で中小企業の場合には大手ほど情報量がありません。その場合は求人情報に記載のある会社のアピールコメントを引用してもいいでしょう。

いずれの場合でも大切なことは、「御社の理念に共感し」といったような抽象的な表現ではなく、その人ならではの動機です。「会社の風土が自分の特性に合っている」「取引先として接したことがあるが社員が非常にイキイキしていた」など、ちゃんと考えたうえで選んでいるということを伝える必要があります。

入社後の決意

これを伝える人は少ないようですが大切な項目です。入社したらどんな活躍をしたいか、どんな人物を目指して努力するのか、といった内容で、これを伝えることで入社することが目標ではなくその後のことまでイメージしているというアピールに繋がります。ぜひこの部分まで言及した志望動機を考えましょう。

NG例

抽象的な表現

前述しました通り「理念に共感」とか「社風に魅力を感じ」といった表現は相手に何も伝わりません。それどころか「またか」「何も理解していないな」との印象すら与えてしまうので避けた方がいいでしょう。

お客様感覚での動機

例えば「お店の雰囲気が良くて」「扱っている商品が大好きなので」といった動機です。一見その会社を褒めているように映りますが、採用側からすれば「お客様感覚で来られても困る」と感じます。「自分の持ち味を発揮してより喜ばれる雰囲気作りに努めたい」とか「技能を活かして更に人気の商品提案を行いたい」といったような供給側の立場で考えることが肝心です。

またこれと似たような動機で「〇〇な経験が積めそうなので」「教育制度が充実しているので」というのも要注意です。仕事で貢献するという意欲より教えてもらおうとする受身の姿勢が感じられるからです。会社は学校ではありません。よく認識しておきましょう。

「興味があったから」は要注意

これも前述しましたが、転職で「興味があったから」の動機は通用しないと思った方が賢明です。前職との関連がある仕事ならまだしも、まったくの畑違いの仕事に興味だけで応募しても残念な結果にしかならないでしょう。

私の経験上でもこの動機で採用になったのは20代前半の若者くらいです。初めて転職をする人の多くはこの「興味があったから」を志望動機に挙げますが、せめて活かせる能力や経験をピックアップしたうえで応募を検討するようにしましょう。

転職サイトの利用

独自の情報を収集する

例えばハローワークや求人広告で見つけた求人では会社の特徴が十分に掴めません。そんな時は転職サイトを検索しその会社が求人を出していないか確認してみましょう。そこにはサイト側が独自に取材した特徴や社員の声などが載っているので、それを参考に志望動機を作成します。

転職エージェントに相談、でも最終的には自分の言葉で

どうしても自信が無い、上手く考えられないといった場合は転職サイトに登録して転職エージェントのアドバイスを受けることも効果的です。ただし彼らの言葉をそのまま引用してはいけません。採用担当者も百戦錬磨ですので、応募者の年齢やキャリアから考えて不自然な表現には直ぐに反応します。

「あぁ、これは誰かに考えてもらった表現だな」と受け取られれば、厳しい突っ込みを受けるか不採用になるだけです。彼らが聴きたいのは、耳障りのいい言葉ではなく不器用でも誠実な言葉だということを理解しておきましょう。

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