仕事に取り組むうえで大切な「自分の市場価値を高める」というマインド

※本ページはプロモーション(広告)が含まれています。

仕事で非常に難しい案件、あるいはプロジェクトなどを依頼されたとき、あなたならどう思うだろうか。
「面倒くさいな」とか「大変そうだな」とネガティブなイメージで受けてしまう人もいると思う。
人間は誰でも楽をしたい。苦労せずに給料がもらえるなら、それに越したことはない。「手抜きはするな、楽をしろ」という言葉もあるくらいだ。
しかしながら、まだ十分なスキルや経験がない状態で、常に「楽をしよう」と思いながら仕事をしていると、仕事を遂行する上で「嫌だなあ、これ…」と思うことが多くなってしまう。仕事なんてトラブルや障壁の連続であるからだ。
難しい仕事をやり遂げれば、その次に待っているのは、さらに難しい仕事なのである。その仕事において、確実にスペシャリストであると言える人以外は、「難しい仕事は避けて、楽をしよう」というマインドで臨むことは賢明ではない。

「自分の市場価値を高める」というマインド

それでは、どのようなマインドで仕事に臨むことが適切なのか。
私の場合は、常に「自分の市場価値を高める」ということを念頭に置いて仕事に取り組んでいる。
「この仕事をやり遂げれば、自分の市場価値は高まるだろう」
「このスキルを身に付けられれば、市場価値は高まるはずだ」
「この経験は自分の市場価値を高められる」
難しい案件や困難な仕事の依頼が来たとき、私はいつもこのように考えている。そうすれば、不思議と嫌な仕事も嫌でなくなる。むしろそれは、「自分の市場価値を高めるチャンス」になる。
企業にいれば、自分の能力以上の仕事が舞い込んできたりする。それは、サラリーマンでなければ享受できない利点だ。そのチャンスを、ポジティブに捉えられるか、ネガティブに捉えるか、それは大きな違いである。

「市場価値を高める」というマインドが与える好影響

私は何も、転職するときのために市場価値を高めておけ、と言っているのではない。
常にそういったマインドで日々の仕事に取り組むことによって、数か月、あるいは数年経った時の自分が、全く変わってくるだろう、ということだ。
当然、常に市場価値を意識しながらスキル・経験を高めることで、もしもいざ転職しよう、という状況になった場合に、転職活動に有利に働くことは間違いない。
しかし、転職を全く考えていない人にとっても、「市場価値を高めること」は仕事をするうえで、アドバンテージにしかなりえないのである。

「転職できるけど、この会社にいる」という余裕

私が常々念頭に置いていることのもう一つに「オプション(選択肢)を持つ」というのがある。
現在、私は、今いる会社で不満のない待遇を受けているし、転職するつもりなど全くない。しかしながら、いつでも「転職したときに、現在の待遇あるいはそれ以上で契約できるように市場価値を高めておこう」と考えながら仕事をしている。
「転職できるけど、この会社にいる」と「転職できないから、この会社にいる」というのは、サラリーマンとしての心持ちは天と地ほど違うものである。
「転職できるけど、この会社にいる」という意識であれば、飽くまでこちら側との条件がマッチしているからこの会社に属しているのであって、もし待遇が悪くなれば、いつだって離れてもいい、というオプション、つまり余裕ができる。
この余裕は、仕事中だけでなく、生活するうえで、非常に重要な余裕だ。被雇用者として持つべきプライドである。「経営者に食べさせてもらっている」のではなく、「自分の能力・経験・スキルで利益を上げて、報酬をもらっている」というプライドだ。

一つの企業に依存することの危険性

逆に、「転職できないから、この会社にいる」というマインドは、非常に危険である。
「クビになったら、人生終わりだ」という切羽詰まった状況は、悲壮感が漂う。
あなたがどれだけ大きな企業に属していても、そのポジションに安住してはいけない。しがみついてはいけない。
タカタのエアバッグリコール問題、東芝の粉飾決算、三菱自動車の燃費不正問題、古くは東京電力の原発問題。どれほど大きな企業でも、不祥事で経営が傾く危険性を抱えている。その時に、真っ先にリストラリストに載るのは、「市場価値の低い人間」だろう。
一つの出来事で人生を真っ暗にしないためにも、仕事に取り組む意識というのは、大切にしなければならない。
よく、「今やっている仕事では、スキルが身につかない」「このスキルはこの会社でしか通用しない」と言う声を聞く。私には、こういった声が理解できない。市場価値を高めるチャンスを放棄している言い訳にしか聞こえない。
その業務が、「その企業独特の業務」であったとしても、基本的なビジネススキルというものは変わらないし、日々の業務でその基本的スキルを磨けないということはない。
それに、どんなに独特な業務であったとしても、そこから応用できる技術やスキルというのはあるものだ。
仕事というのは、取り組む人の意識によって、その内容はガラッと変わる。
ある人にとって「この企業でしか通用しないスキルしか身につかない仕事」は、ある人にとって「自分の守備範囲を広げる、願ってもいない機会」かもしれない。

まとめ

総括として言いたいことは、どんな仕事でもポジティブなイメージを持って取り組もう、ということだ。
正直なところ、「自分の市場価値」なんて曖昧なものだ。今の自分の市場価値がいくらなのか、即座に正確な数字が表示されているわけではない。しかしながら、それを意識するとしないとでは、全く違う。
自分の市場価値が低い方がいい、なんて言う人はいないだろう。だからこそ、毎日自分の市場価値を上げる意識を持つだけでいい。RPGで敵を倒し、経験値を貯めてレベルを上げることと同じことだ。毎日の積み重ねである。
とにかく、まだ職歴が浅い人は、やりたくない仕事こそ、やってみる。難しい仕事でも、「よし!」と思って意気込む。
多くの人は、1日のうちほとんどを仕事に費やすだろう。その仕事の取り組み方を少し変えるだけで、例えば1年後の成長曲線は、驚くほどに変わってくる。
確実に言えることは、どんな仕事でもポジティブに捉えた方が、絶対に人生は楽しいのだ。嫌だなあと思いながら仕事を抱えて陰鬱な気持ちで過ごす人生ほど、悲しいものはない。

著者プロフィール

miyata100

宮田レイシープ

30代前半のサラリーマン。月間30万PVの個人ブログ「さようなら、憂鬱な木曜日」を運営。主に仕事や経済、時事ネタに関する記事を書いている。

Sponsored Links

関連記事

facebook

ピックアップ

ページ上部へ戻る